フィレンツェ・B&Bまでの珍道中。わたしは本当にフィレンツェに着いたのか。

※これは、2019年6月から7月にかけてのイタリア旅行の振り返り記事です。

「フィレンツェにあるペレトラ空港についたら、到着ロビーに観光案内所があるので、そこからB&Bの近くまで行く路線バスのバス停の場所を教えてもらってね。」

B&B「gnamognamo(にゃもにゃも)」のオーナーさわこさんは、日本をたつ前に丁寧にバスの時刻表まで送ってくれていた。
フィレンツェの街まで出なくても、ペレトラ空港近くを経由してB&Bのある街●●●●●●●●●●●●●●●●(←長いのである)まで行く路線バスがかなりの本数あるはずだ。

お腹もすいたし、バス停の場所だけ確認したら空港のカフェでランチにしようと思いながら、到着ロビーに出てすぐに観光案内所を探す。それは簡単に見つかり、窓口の女性に、路線バスの時刻表(空港近くの停留所「ペレトラ」と降りる停留所に印がしてある)を見せて、つたない英語で
「このバスに乗りたいのですが、バス停の場所を教えてもらえますか?」
と訊ねるが、彼女は時刻表をじーっと眺めて怪訝な顔。

ああ、わたしの英語グダグダすぎて伝わってないのかなあと情けなくなりながら三回ぐらい繰り返してみると、やっと彼女が口を開く。

「あのね、あなた、ここはペレトラじゃないわよ。」

…え??

彼女は、ここはペレトラではないと繰り返す。
わたしは、うそ!ここペレトラ(空港)のはずでしょ??と混乱する。

彼女は内線で他の人になにやら問い合わせてくれて、イタリア語と区別がつかないやや早口の英語で言い切った。
「とにかくここはペレトラじゃないから。とりあえず一度フィレンツェの街に出て、駅の近くに路線バスの発着所があるからそこから目的地に向かうといいわよ。わかるかな?グッドラック!」

混乱したままそれ以上会話も続かないので、色々調べてくれたらしい彼女にとりあえずのお礼を言ってその場を離れたが、わたしの頭は真っ白。

ペレトラ(空港)じゃないって…どういうことだろう…ここペレトラ(空港)じゃないの?到着フロアを見回すと、なるほどペレトラの文字はどこにも見当たらない。
その代わりに、「トスカーナ空港」とあちこちに書いてある。

もしかしてフィレンツェには空港がふたつあったの?ひょっとしてわたし、あれか?関空に行こうとして伊丹に行っちゃったとか、その類のことをイタリアでやっちゃった?
そういえば、チケットを取った時に「おお、これはなかなかお安い」とばかりに急いで予約したんだったわ…その時手が滑って隣の空港をクリックしちゃったとか?

ただでさえ時差ボケの頭がぐるぐるしたままとりあえずさわこさんにメッセンジャーから連絡。

「ここ、ペレトラじゃないって言われたんだけど…」
「えええ?ちょっとグーグルマップで現在位置を送ってください」
「はい!ポチっ」

自分の立っている場所のスクリーンショットを送ると、すぐさま返信が来た。
便利な世の中である。

「そこ、ペレトラですよ。合ってます。大丈夫」

そ、そうなんだ!じゃあ第一関門突破か。いや、マイナスからゼロに戻ったというべきか。でもなんであの女性からはペレトラじゃないって言われたんだろう…

その辺は謎のまま、とにかくその後は、バス停探し。空港の近くにあることだけはわかっているが、リムジンバスではなく地元の路線バスのため、さわこさんが送ってくれたイタリア語の文章を見せながら近くにいた別の空港職員らしき人に聞いても首を捻られるばかり。

これはもう…歩いて探すしかないか…。

幸いペレトラ空港は小さかった。路線バスが通っていそうなすぐ近くの幹線道路に出て、スーツケースをゴロゴロ転がしながら歩くと、空港の駐車場に沿って幹線道路をぐるっと回ったところに小さなバス停が見つかった。

↑↑これだー!!↑↑

日本のバス停と違って、全ての文字が小さい。でもこれペレトラって書いてある。あとは方向が合っていればさわこさんのB&Bに着けるはず!と必死でその表示の中身を探ると、時刻表の中に目指すバス停の文字を発見。

それでも疑り深いわたし(日本でも割とよく間違えるので)は、バス停にいた女性に
「ここで待っていれば●●●●●●●●●●●●●●●●(←長いのである)行きのバスが来ますよね?」
とおのぼりさん丸出しで聞いてみる。

女性は親切に、一緒になって表示を見つめて
「えーと、●●●●●●●●●●●●●●●●ね、●●●●●●●●●●●●●●●●。これね、ここに書いてあるから待っていれば来ると思うわよ。ねえ、●●●●●●●●●●●●●●●●行きはここを通るかしらね?」
と、同じくバス停に座っていたおじいさんにも聞いてくれた。

バスを待っているのか、ただ時間を潰しているだけなのか、どこの国にもいそうな静かなおじいさんは、座ったまま小さくうなづいただけだったが、地元の人ふたりからそう言われて、これで一安心。

バスの時間まではまだだいぶあるからランチにしよう。女性とおじいさんにお礼を言って、再びゴロゴロゴロゴロとスーツケースを転がしながら空港へ戻る。

お目当のカフェに向かう途中で観光案内所の前を通ると、先ほどのスタッフの女性がわたしを見つけ、目とジェスチャーで
「わかった?」
と聞いてきたので、(あなたに教わった方法じゃないけどわかったよ)と心の中で言いながらウンウンとうなづくと、彼女はガッツポーズを取っていた。やれやれ(笑)

緊張が解けて、気づけばお腹はペコペコだった。
まずは、と頼んだビールと一緒に、袋にどっさり入ったフォカッチャも運ばれてきた。

問題が解決してから食べるポモドーロの味は格別でした…。

しかしここで謎が残っていた。

なぜ観光案内所のスタッフは「ここはペレトラではない」と言い切ったのか。
なぜペレトラ空港のはずなのにどこにもそれと書いていないのでトスカーナエアポートとか書いてあるのか。

ポモドーロを食べながらのわたしの推理は以下。

・彼女が言っていたペレトラは「ペレトラ」という街であって空港ではない
・わたしが言っているペレトラはペレトラ空港以外の何ものでもない
・よって答えがかみ合わなかったのかも?
・彼女に限らず空港職員は少し遠くから通勤している人が多いので地元のことは意外と知らないのかも?
・よって路線バスの停留所の名前を言ってもわかるはずがないのかも?
・トスカーナ空港と書かれていたのは成田空港を東京国際空港と呼ぶようなもの?

結論は以下。

・あわてんぼうが慌ててエアチケットの手配をするといらぬ不安を呼ぶことになる
・こんな時のためにも英会話は重要
・でもとにかくわかるまでききまくるしかない。訊く人によっては親切に教えてくれる。(あの観光案内所の人も色々調べてくれたし)
・フィレンツェに空港はひとつしかない。

ランチを食べたらいよいよ路線バスに乗ってB&Bのある街へ移動!

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旅と猫と文房具が大好きな管理人が書く、日々のつれづれ。不定期で行なっているファスティング(断食)の記録も。